自家歯牙移植
こんにちは、勤務医の梅田です。
みなさんは歯の移植というのをご存知でしょうか。
どんなものかといいますと、抜かなければならない歯があって歯を抜いたところに、健康な親知らず等の自分の歯を、抜いたところへ移植するという治療方法です。「自家歯牙移植」というものです。
歯の移植には条件があります。ドナー歯(移植される歯)となる歯ですが、通常はできるだけ単根で、まっすぐなものが良いとされています。そしてドナー歯をあまり余計な力を加えずに抜くことができるということが必要となってきます。
つまり、ドナー歯の歯根が複数であったり、湾曲が強かったり、そもそも抜くことが困難である場合は歯の移植の適応外となってしまうのです。
また、ドナー歯が健康な状態でない場合も移植の適応外となってしまいます。
その他にも色々と診査・診断する必要があります。
適応症は他の治療方法に比べてやや狭いかもしれませんが、実際にはCT撮影をするなど、精密な検査を行った上で診断していく必要があります。
上記に述べたこと以外にも様々な条件があえば、歯の移植をすることができます。
もし移植をすることができれば、数年は再び自分の歯を使うことができます。歯を失ってしまった場合の選択肢の１つとして、考えていただけると思います。
いずれにしても一度お口の中やレントゲン写真を拝見してみないとわかりませんので、もし歯の移植に関して聞いてみたいことがあれば、お気軽にご質問ください。
河村歯科 分院
入れ歯・インプラントオフィス
