歯みがき剤、きちん…

歯みがき剤、きちんと選べていますか?①

歯みがき剤、きちんと選べていますか?①

みなさんこんにちは✨ 河村歯科 歯科衛生士の樋口です🎶 日々患者さまと接していると、「どの歯みがき剤がおすすめ?」「歯みがき剤って何を選べばいいかわからない」というお声を多く頂きます。確かに市場には多くの歯みがき剤があり、値段も種類も様々です。そこで今日は、歯周病を予防したい方向けの歯みがき剤を選ぶときのポイントをお伝えします。

歯周病はむし歯とともにお口の二大疾患の中のひとつです。歯を失う原因の約4割が歯周病で、成人の約8割は少なからず歯周病にかかっているともいわれています。予防には毎日の歯みがきが大切です。さらに、歯周病予防を目的とした歯みがき剤には、歯周病菌やからだにはたらく成分が含まれていますので、歯みがき剤も上手に使っていきたいものです。

IPMPとCPC

歯周病菌は、歯の根に存在していて、バイオフィルム(歯垢)とよばれる膜の中に細菌が密集している状態で、さらにバリアに守られているようなものです。歯ブラシではなかなか落とせません。そこでバリアを破って歯周病菌に働いてくれるのが薬用成分のIPMP(イソプロピルメチルフェノール)です。しかし、歯周病が悪化するとこのバイオフィルムから細菌が飛び出してきて、歯周ポケットに増えはじめ、さらに歯ぐきの中にも直接入り込んできます。このような自由に浮遊する菌にはCPC(塩化セチルピリジニウム)がよく効きます。歯みがき剤の裏の成分表示にIPMPやCPCとかいてあったら歯周病予防効果の高い歯みがき剤といえます。

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他にも歯周病に効く薬用成分があります。あと、実際どの歯みがき剤を選べばよいか、次のブログで紹介したいと思います。

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