指しゃぶり、いつ対応する?
こんにちは勤務医の梅田です。
今回は主に吸指癖(指しゃぶり)の対応について述べていきます。
指しゃぶりはつねに対応するべきか、ということは重要なポイントだと思います。
妊娠中期以降の胎児はお腹の中で指をしゃぶっていることがあります。
これは出生後に吸えるように胎内で練習しているともいわれています。
赤ちゃんは授乳時にそのまま眠ることがよくあったり、お腹が空いて泣いていても授乳により泣き止みます。
指しゃぶりのある赤ちゃんの方が、寝付きが良く激しい夜泣きも少ないといわれ、安定した睡眠にも役立っていると思われます。
卒乳後も、気分を鎮めたい時、不安や緊張があるとき、眠いときなどに指しゃぶりをすることで気持ちのコントロールをしています。
つまり乳児期の指しゃぶりは機能発達面で意義があると、とらえられています。
心配される保護者の方も多いかと思いますが、低年齢児にはよくある行為であることなので、心配はいりません。
無理にやめさせる必要はないですし、むしろ無理にやめさせることによって、違う癖がでたりすることもありますので、注意が必要です。
低年齢児でも積極的にやめさせるようにしなければならない場合は、「交叉咬合」という状態の時と、4歳以降でも指しゃぶりをしている場合です。
それ以外は経過観察となることが多いです。
お子様で、指しゃぶりがなかなかやめられない、そのせいで歯並びが気になってしまうなど、どのような些細なことでも相談してください。
河村歯科 分院
入れ歯・インプラントオフィス