「tooth wear」
こんにちは勤務医の梅田です。
今回は「tooth wear」というものについて述べていきます。
「tooth wear」というのは、う蝕(虫歯)以外が原因の歯の喪失のことを言います。
主に、NCCL・咬耗・erosive tooth wearといったようなものに分類されます。
①NCCL
歯頚部付近に限局した歯の喪失のこと。
写真のような状態です。
摩耗(かみ合わせの歯や歯ブラシに擦られて起こる歯の喪失)や、酸蝕(細菌の産生する以外の酸による歯の喪失)が原因になります。
②咬耗
かみ合わせる歯と接触する部位に起こる歯の喪失のこと。
摩耗によって起こります。
③erosive tooth wear
酸蝕と摩耗によって起こる歯の喪失のこと。
NCCLと似ていますが、こちらは歯頚部に、限局しておらず、酸蝕による原因が強く、歯全体に起こります。
最近では虫歯だけではなく、このようなこともお口の中に起きているということが注目されてきています。
「tooth wear」は症状が特にないことが多く、気づかないうちに進行していってしまうこともあるので、定期検診でのチェックや、しばらく歯科医院に行ってないようであれば、何もなくても歯科医院へ受診してみることをおすすめします。
次回以降、「tooth wear」の原因や対処方法等詳しく説明していきたいと思います。
河村歯科 分院
入れ歯・インプラントオフィス