エアロゾル
こんにちは!
河村歯科分院 院長の河村俊紀です。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
昨今、「エアロゾル」という言葉をよく耳にするようになったかと思いますが、歯科で注意が必要なのがエアロゾルを介した飛沫感染です。
歯科領域でエアロゾルが大きく注目された出来事としては2003年のSARSパンデミックが有名ですが、2004年にHarrelがエアロゾルを以下のように定義しています。
⚫︎直径50μm未満の空中を浮遊する粒子
⚫︎エアロゾルは環境表面に落下するまで長期間空気中にとどまることができる
⚫︎より小さいエアロゾル(0.5〜10μm)は肺まで到達する可能性がある
歯科治療では、超音波スケーラーや切削器具などによってエアロゾルが発生し、半径2mまで飛び散ります。そのため、ウイルスや病原体が空気中に飛散し、結果として診療室全体を汚染します。
歯科の診療室ではこの空気のコントロールが非常に重要になります。
そこで、このエアロゾルが飛散しないように吸引し続けてくれるのが「口腔外バキューム」(フリーアーム)です。
口腔外バキュームはエアロゾルを効率よく吸引し、汚染範囲も縮小し、患者様や術者がエアロゾルを吸入することを防ぐことができます。
当院では、開院当初から全てのチェアーに口腔外バキュームを設置しており、さらに空気清浄機の設置と定期的な換気により、クリーンな診療室を心がけています。
やや騒音がありますが、ご理解の程お願い致します。
河村歯科 分院
入れ歯・インプラントオフィス