歯の形態異常
こんにちは勤務医の梅田です。
今回は「歯の形態異常」について書いていきたいと思います。
「歯の形態異常」とは、歯の形が通常と違うことです。
乳歯が抜けて、大人の歯が萌出してきた時に、他の歯と形が違う、大きさが違う、など疑問に感じることがあるかもしれません。
形態分化期には歯の外形や大きさを作るように形成細胞が配列しますが、この時期に障害があると歯の外形や大きさを変えてしまいます。
特によくみられるものについて、述べていきます。
①癒合歯
2歯または数個の歯(通常2個)の象牙質及びエナメル質あるいは象牙質とセメント質により癒合した歯のことをいいます。(写真参照)
歯髄腔は歯冠部、歯根部で連合してることが多く、結合部は象牙質、エナメル質、セメント質が連続的に移行しています。
②矮小歯(円錐歯、栓状歯)
歯冠、特に切縁(歯の先端)の部分が萎縮したものをその形態から円錐歯あるいは栓状歯といいます。
歯の退化傾向として出現し、いずれ欠如に向かう過程であるとの考えもあり、欠如を起こす歯種に多くみられます。
③巨大歯
歯冠の大きさが異常に大きいものをいいます。
歯の形態の異常の場合、機能的な問題はほぼないことが多いですが、かみ合わせや歯並びに影響をおよぼすことがあります。
乳歯から永久歯に生え替わったときに、形が違うような気がするという場合は、お早めに相談してください。
河村歯科 分院
入れ歯・インプラントオフィス