お口のにおい気になりませんか?①
口臭は、その発生原因によって、①生理的口臭 ②飲食物・嗜好品による口臭 ③疾患・異常などの病的原因による口臭 ④心因性の口臭 などに分けることができます。実際は、いくつかの要因が重なりあって口臭が発生している場合がほとんどです。
①生理的口臭
人は誰にでも多少の口臭が認められ、それを生理的口臭といいます。生理的口臭は、主に舌後方部に付着した舌苔における細菌の腐敗作用で発生します。通常、起床直後がもっとも口臭が強い値を示します。睡眠時には唾液の分泌が減少し、細菌が増殖して口腔内が不潔な状態になってしまうからです。 生理的口臭は、食事や口腔清掃によって減弱します。その後も食事前に強くなり、また食事や口腔清掃によって弱まります。
生理的口臭は、舌苔が主な発生原因なので、舌清掃によって改善します。まず、鏡でご自分の舌をよく観察してみましょう。白~淡黄色の舌苔が舌の表面に付着しているか確認してください。清掃用具として舌ブラシなどが販売されてますが、小さめの軟らかい歯ブラシを使用して磨いても問題ありません。清掃する際は、舌の後方から前方にかけて磨いていきます。歯みがきと異なり、舌清掃は起床直後(朝食前)に、一日一回行えば十分です。舌表面はやわらかいので、一日に何回も磨いたり、強い力で磨いたりすると、味を感じる味蕾(みらい)を傷つけてしまう可能性があるので、気をつけてください。 また、舌苔が付着していない人は舌を磨く必要はありません。 ***次回のブログでも②飲食物・嗜好品による口臭 ③病的原因による口臭 についてお伝えしていきます。
河村歯科 分院
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