インプラントオーバーデンチャー
こんにちは!
河村歯科分院 院長の河村俊紀です。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
歯がないため総入れ歯を使用している方の中には、「噛みにくい」「何となく合わない」「外れる」「話しにくい」など、お使いの総入れ歯に不便さを感じている方は多いのではないでしょうか。そのような、総入れ歯の悩みを解決する治療法に『インプラントオーバーデンチャー』があります。
【インプラントオーバーデンチャーとは】
顎の骨に埋めた2~4本のインプラントに入れ歯を固定する治療法のことです。
入れ歯が顎の骨にしっかり固定されるため、食事や会話の途中でずれたり、外れたりするような心配がありません。
さらに、インプラントオーバーデンチャーには次のようなメリットがあります。
⚪︎安定感に優れている
⚪︎しっかり噛める(入れ歯の支持力の向上)
⚪︎会話がしやすくなる
⚪︎取り外しが簡単(清掃しやすい)
⚪︎埋入するインプラントの本数が少ない
総入れ歯や大きな部分入れ歯の場合、粘膜で入れ歯を支えるには限界もあり、インプラントを用いて入れ歯を支持する事は、物を噛む能力を上げるとても有効な手段です。(部分入れ歯も適応です)
特に、下顎の総入れ歯で悩まれている方には、2本のインプラントを埋入することで、入れ歯の支えができ飛躍的に噛む能力が向上します。無歯顎症例の下顎に2本インプラントを埋入する設計が、インプラントオーバーデンチャーのゴールドスタンダードです。
インプラントオーバーデンチャーのしくみ
通常のインプラント治療では、インプラント体を顎の骨に埋め込んだ後、スクリューと呼ばれる小さなネジを使って、支台となるアバットメントや人工歯を固定します。固定式のため、歯科医院でしか人工歯を取り外すことはできません。
それに対して、インプラントオーバーデンチャーの場合、インプラントに装着したアバットメントの先端を直接、入れ歯の底の部分に差し込むような構造になっています。それにより、患者さんご自身で取り外しができます。
入れ歯の構造もとてもシンプルなので、長期に使用した際の入れ歯の修理などがしやすいのも臨床で多く使われている理由です。
インプラントオーバーデンチャーは、インプラント治療と入れ歯治療両方の知識・技術・経験を必要とする治療法になります。
インプラントと入れ歯はお手入れが必要です
インプラントオーバーデンチャーは、患者さんご自身で取り外しが可能なため、ご自宅で簡単にお手入れをすることができます。歯磨きの際、インプラントの周囲や入れ歯に付着した汚れをきれいに落とすことによって、常に清潔な状態が保たれます。
しかし、インプラント周囲炎を予防するためや、入れ歯のチェックには、歯科医院で定期的にメンテナンスを受ける必要があります。
また、通常の入れ歯より噛む力が向上するため、入れ歯の破損や人工歯の摩耗が起こりやすいです。
長く使っていくためにも忘れずにメンテナンスを受けましょう。
河村歯科 分院
入れ歯・インプラントオフィス