インプラント治療のトラブル
こんにちは!
河村歯科分院 院長の河村俊紀です。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回は、前回の「インプラントの寿命」に続いて「インプラント治療のトラブル」についてお話しします。
【手術後のトラブル】
⚫︎インプラントの脱落
インプラント手術の成功率は約98%と報告されています。2%の症例では何らかの理由により、インプラントが骨とうまく結合せず脱落してしまう事があります。適切な治療計画を立て、慎重に手術を行う事で、インプラントの脱落を防ぐ事ができます。
【インプラント治療終了後のトラブル】
⚫︎インプラント周囲炎
インプラント周囲炎により骨が溶けると、インプラント周囲の粘膜が痩せて、インプラント本体(チタンの金属)が露出する事があります。インプラント周囲炎にならないように、適切なセルフケアと定期検診を行う必要があります。
もしインプラント周囲炎になってしまった場合でも、早期発見・治療を行うことで骨の吸収を止める事ができます。
⚫︎ネジの緩み
インプラントの人工歯は、アバットメントを介してネジでインプラントに装着されています。緩んでいる場合は、ネジを締めなおします。
ネジが緩んでいても、患者さん本人は気づかない事がありますので、定期的に検診を受けてネジの緩みをチェックする必要があります。
⚫︎人工歯の破折
天然歯の被せ物と同様に、インプラントに装着された人工歯も欠けることがあります。定期的に咬み合わせのチェック・調整を行う事で予防し、欠けてしまった場合は修理を行うか、人工歯を新しく作製します。
しかし、近年はジルコニアという強度の高い材質が主流になっており、欠けるリスクは極めて低くなっています。
河村歯科 分院
入れ歯・インプラントオフィス