インプラント治療の…

インプラント治療の流れ

インプラント治療の流れ

こんにちは!

河村歯科分院 院長の河村俊紀です。

皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

今回は、「インプラント治療の流れ」についてお話しします。

 

インプラント治療は、患者さんの口の中の状態はもちろん、全身の状態を把握した上で治療計画を立案します。
 
また、患者さんは説明を聞き、自分の口腔内の状態、治療について十分に理解し、納得してから治療を受けることが大切です。

 

1. 術前診査・治療計画

口の中の状態(現在困っていること、歯科治療歴等)および全身の健康状態・喫煙歴について問診を行います。​​

むし歯、歯周病、咬み合わせの診査を行います。

・レントゲン撮影を行い、残存歯および顎の骨の状態を確認します。下顎では下歯槽神経、上顎では上顎洞の位置を確認します。

・CTを撮影し、欠損部の骨の量・質を3次元的に分析します。また、神経・血管・上顎洞や残存歯との位置関係も3次元的に把握します。

歯型を作り、それぞれの歯の形態・咬み合わせ・歯並び・欠損部の状態などを診査します。

これらの情報をもとに口の中全体について総合的に診断を行い、インプラントのみでなく残存歯も含めた治療計画を立てます。

 

2. インプラントの埋入手術・治癒期間

 

局所麻酔のもと、インプラントを埋入する手術を行います。インプラントの種類は、骨の質や量、治療部位によって適切なものを選択します。

 

〈治癒期間について〉

インプラントと顎の骨が結合するまでの治癒期間は、骨の状態および全身の健康状態により異なり、2~3ヵ月程度で結合する場合もあれば、6ヵ月程度かかる場合もあります。
骨造成治療を行った場合は、治癒期間が長くなることがあります。
表面性状が超親水性のインプラントを使用すると、従来の治癒期間を6~8週間にまで短縮することができます。

 

3. アバットメント・人工歯の装着

 

インプラントと骨が結合した後に、アバットメントと呼ばれる土台を装着します。アバットメントとは、インプラントと人工歯(被せ物)をつなぐ部品です。
アバットメントには様々な種類があり、個々の症例に適したものを選択します。
必要があれば仮歯を装着して見た目や使用感を確認し、問題なければ最終的な人工歯を装着します。

 

4. 治療後の歯磨きと定期検診

 

インプラント治療は人工歯が装着されたら終わりというわけではありません。インプラントを健康な状態で長持ちさせるためには、インプラントおよび残存歯を清潔に保ち、定期的に検診を受け、メンテナンスを行う必要があります。

(インプラントがなくても、天然歯にとっても必要です。)
 
インプラント治療が成功しても、治療後に口の中の衛生管理ができていなければ、インプラントは感染してインプラント周囲炎になることがあります。また定期的に咬み合わせのチェックを行い、必要があれば調整を行います。

 

〈インプラント治療にかかる期間〉

インプラント治療にかかる期間は、症例によって異なります。
手術前には残存歯の治療を行い、必要に応じて骨造成治療矯正治療を行うことがあります。
またインプラントが骨と結合した後、仮歯を入れて、咬み合わせや見た目を調整することがあります。
例えば、歯が1本欠損している症例で、残存歯に問題がなく骨量が十分な場合、インプラント手術を行ってから1.53か月で型取りを行い、仮歯または最終的な人工歯の装着ができます。

河村歯科 分院
入れ歯・インプラントオフィス