インプラントのアフターケア②
こんにちは!
河村歯科分院 院長の河村俊紀です。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
インプラント治療後はメンテナンスが必須となります。メンテナンスとは、患者さん自身による適切なセルフケアと定期検診です。
メンテナンスが不十分になると…
口の中が不衛生になると、天然歯がむし歯や歯周病になるように、インプラントにもトラブルが生じます。
インプラント自体はむし歯になりませんが、インプラント周囲の粘膜に炎症が起こると「インプラント周囲粘膜炎」、それが進行すると、インプラントを支える骨が溶ける「インプラント周囲炎」になります。
インプラント周囲炎とは?
インプラント周囲炎とは、簡単に言うとインプラントの歯周病で、インプラントを支える顎の骨が溶けている状態です。
【インプラント周囲炎が起こる原因】
インプラント周囲炎が起こる原因は、プラーク(歯垢)に含まれる細菌です。プラークはブラッシングで除去できますが、磨き残しがあると細菌は増殖し、インプラント周囲の粘膜に炎症を起こします。
適切なセルフケアおよび定期的なメンテナンスでプラークを除去することにより、インプラント周囲炎を予防することができます。清掃状態が悪くプラークが蓄積した状態が続くと、インプラント周囲炎のリスクが高くなります。
【インプラント周囲炎の症状】
インプラント周囲炎では、以下のように、歯周病と同様の症状が現れます。
・インプラント周囲粘膜の腫れ
・粘膜からの出血
・膿が出る
・ポケット(インプラントと粘膜の隙間)が深くなる
・粘膜の退縮(粘膜が痩せて下がる事)
・インプラントの動揺・脱落
など
【インプラント周囲炎は進行しやすい】
インプラント周囲炎は、歯周病よりも進行しやすいという報告があります。また、歯周病に比べて、治療が困難なケースが少なくありません。治療しても改善しないケース、あるいは骨の吸収が進行して治療による改善が期待できないケースでは、インプラントを抜かなくてはなりません。
インプラントを健康な状態で長く維持させるためには、適切なセルフケアを行い、定期的な検診を受け、インプラント周囲炎を予防することが大切です。
河村歯科 分院
入れ歯・インプラントオフィス