前歯のインプラントのメリット・デメリット①
こんにちは!
河村歯科分院 院長の河村俊紀です。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
虫歯や歯周病、破折などが原因で前歯を喪失した場合、歯がない部分を補う方法としてインプラント、ブリッジ、部分入れ歯の3つがあります。まずは、それぞれの特徴についてお話ししていきます。
●インプラント
インプラントとは、チタンなどの生体親和性が高い素材で作られた人工歯根を、歯を支えていた歯槽骨に直接埋め込み、その上部に人工歯を装着する治療法です。
インプラントを骨に埋め込むことで、周囲の骨組織と結合するオッセオインテグレーションという状態が起こるため、まるで自分の歯のように噛めるようになるのです。インプラントを埋入するためには、外科手術を受ける必要があります。
●ブリッジ
ブリッジとは、歯がない部分の両隣の歯を削った後、その部分を土台として、橋を架けるように人工歯を被せる治療法です。
保険が適用されるブリッジは費用が安い反面、被せ物の内側に金属が使われているため、時間とともに歯肉が黒っぽく変色してしまいます。そのため、前歯をブリッジにする場合は、金属を使わないオールセラミックのブリッジが審美的に優れています。
●部分入れ歯
部分入れ歯とは、部分的に歯を補うための入れ歯のことで、一般的にクラスプと呼ばれる金属製のバネを周囲の歯にかけて安定させます。
ただし、通常の入れ歯には、金属のクラスプが目立ってしまうという欠点があることから、前歯を部分入れ歯にする場合は、歯茎と同じピンク色のプラスチックで安定させる、金属を使わないノンクラスプデンチャーが適しています。
以上、3つの治療方法の特徴についてご紹介しましたが、その中でもインプラントは、機能性と審美性の両方を兼ね備えているため、多くの歯科医院で導入されるようになりました。
次回は、具体的にインプラントのどのような点が優れているのか、知っておくべき注意点とともに解説します。
河村歯科 分院
入れ歯・インプラントオフィス