予防歯科先進国スウ…

予防歯科先進国スウェーデン

予防歯科先進国スウェーデン

こんにちは!

河村歯科分院 院長の河村俊紀です。

皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

先日、私が学校歯科医を務める東大成小学校にて、「8020歯の健康教室」と題して、生徒の保護者、教職員を対象に歯科講話をさせて頂きました。

 

メインテーマは「予防歯科」について、世界一の予防歯科先進国であるスウェーデンと日本の違いをお話しさせて頂きました。

  • 予防歯科先進国スウェーデン
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1960年代のスウェーデンは、日本よりも虫歯や歯周病になる人が多い国でした。

当時は国で虫歯の減少に取り組んでいましたが、早期発見、早期治療を進めても虫歯の数は増えるばかり。

 

そこで1970年頃、今では有名な歯科大学であるイエテボリ大学が大規模な調査を行い、定期的なプラークコントロール(セルフケアとプロケア)が虫歯や歯周病を予防する、という研究結果を発表しました。

 

その研究結果を受け、政府は治療中心から予防中心へと歯科の医療制度を変えていきました。

国家をあげて全国民に定期的な予防処置とセルフケアの指導を受けることを「義務化」したのです。

 

その結果、今では一人あたりの虫歯になった平均本数は3.6本(日本は9.5本)となり、歯周病にかかっている人も平均20%(日本は80%)と日本の半分以下の割合へと変化を遂げたのです。

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日本も2020年代になり、ようやく予防歯科が「普及」してきました。

日本でも掲げている8020運動をスウェーデンではすでに達成しており、80歳の平均残存歯数は21本です。

日本でも8020運動の達成率は51%(2016年歯科疾患実態調査にて)と年々増えていますが、80歳の平均残存歯数は16.5本です。

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今後、予防歯科はさらに普及していくと思いますが、8020運動の達成に向けて、当院も微力ながら貢献していきたいと思います。

河村歯科 分院
入れ歯・インプラントオフィス